京焼・清水焼 宇野三吾作 刷毛目 平茶碗 清水比庵 釘彫 共箱 無傷 古物。

寸法:H約7.4cm×W約16.5cm×S約6.0cm。

作品は陶工宇野三吾作のお茶碗に清水比庵が釘彫されたものです。
題材は「登楼萬里春」で一行書です。

清水比庵:(1883-1975)16年に生まれ昭和50年まで活躍。
本名清水秀(しみず ひで)、号は匕舟、比舟、比安。
歌・書・画の三芸において優れた作品を残した、高梁市出身の歌人です。京都帝国大学法律学科を卒業し、司法官を務めたのち銀行員に転職。東京や秋田、青森、大阪など日本各地で勤務したのち、昭和5(1930)年には栃木県日光町長に就任。それまで余暇で続けてきた短歌を発表し、歌壇の注目を集めます。退職を機に歌・書・画の創作に邁進し、80歳を迎える頃から、力強さとのびやかさを備えた独自の芸術を開花させました。昭和41年(1966)には宮中歌会始の召人を拝命する栄誉に浴し、詠進歌「ほのぼのとむらさきにほふ朝ぼらけうぐひすの声山よりきこゆ」を披露。教養と人柄のにじみ出るその作品は、多くの人に愛されてきました。晩年は「今良寛」と呼ばれた。

宇野三吾:(1902-1988)
明治三十五年宇野仁松の四男として生まれる。大正九年京都市立陶磁器試験場特別科を卒業。昭和四年第十回帝展初入選(翌年も出品)。昭和十七年京都市大礼記念美術館で個展。昭和十九年国画会工芸部に委嘱出品。昭和二十一年前衛華道展を京都大丸で開く。その後も精力的に活動を行い、昭和二十六年イタリア・フレンツェ陶磁博物館に作品が収蔵される。昭和三十年ニュウヨーク近代美術館お買い上げ。翌年文化庁お買い上げ。昭和四十年八木一夫と二人展を京都市美術館で行う。勲四等瑞宝章受賞。「日本のやきもの・京都」(淡交社)を刊行。昭和五十五年京都市文化功労者表彰。登樓萬里春・楼に登るとそこからは万里に春景色で見事だ。

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